旅先での発見
こんにちは。私は4月から東京校のインテリアコーディネーター専門科の2年次課程を受講しています。
1年次は九州の福岡校で学びました。主人の仕事の都合で関東に引っ越すことになったのですが、異動後も町田ひろ子アカデミーという同じ学び舎でインテリアを勉強する事ができて感謝しております。これも全国に学校を持っている町田ひろ子アカデミーの強みではないでしょうか。
お話は変わりますが、皆様「星野リゾート」をご存じでしょうか。
最近はさまざまなメディアにとりあげられることもある「星野リゾート」は、経営不振になった旅館やリゾート施設をリノベーションすることで人気の施設へと生まれ変わらせています。
今年の夏、星野リゾート「界熱海」に宿泊する機会がありましたので、そちらの体験レポートとその体験から第2課題のプレゼンに生かした点をご紹介しようと思います。
「界熱海」は純和風の旅館と西洋館の2つを敷地に有しています。
紀州徳川家由来の洋館はクラシカルな装いで国の登録有形文化財に指定されており、気品と歴史を感じられる建物です。
私がとても関心をひかれたのは、洋館のサロンの窓辺。木造のクラシカルな窓にシンプルなレースのカーテン。タッセルが通常より高い位置に設けられ、外からの光が気持ちよく室内に入り開放感ある空間となっていました。
洋館から続く客室は、先ほどのサロンとは正反対にシンプルでモダンな白を基調としたデザイン。客室に使われているレースのカーテンはサロンと同じもので、さり気ない統一感を感じました。
「界熱海」には旅館と洋館の間に2つの温泉があるのですが、そのうちの一つ「古々比の瀧(こごいのゆ)」は建築家 隈研吾氏が手掛けたものだそうです。無駄な物を全てそぎ落としたような直線的なデザインの温泉は、自然光を取り込み自然と一体になれるようなものでした。
和と洋の空間が自然と共存する「界熱海」。リノベーション物件としても和と洋の建物の調和としても、発見が多くとても勉強になりました。
私が「界熱海」を訪れたのは2年次の第2課題が始まってすぐのことでした。第2課題では“オリジナルウィンドートリートメントの提案”というのが1つの課題でした。ウィンドートリートメントとして頭に浮かんだのは「界熱海」のサロンの窓辺。そこで、第2課題の提案にサロンの窓辺のデザインを組み込むことにしました。
クラシカルなデザインの窓ですが、シンプルなレースのカーテンやロールスクリーンを採用し、モダンでシックな空間になるよう心がけました。
町田校長はお話でよく「look!look!」とおっしゃられています。どんな体験が先の未来で生きるのかはわかりませんが、沢山見て・感じて・楽しいと思う。インテリアを学ぶようになって新しく得られるようになった感覚をこれからも大切に、今後自分の提案としてアウトプットしていけたらなと考えています。
インテリアコーディネーター専門科2年Aクラス 藤田