近代デザインの源流を訪ねて
インテリアコーディネーター専門科 福岡校1Bクラスの柳瀬です。
4月から学び始め、課題をこなすうちに、あっという間に2学期になってしまいました。
IC資格試験も近づいてきましたので、近代デザインの源流ともいえるバウハウス(ドイツ)・ユニテ・ダビタシオン(フランス)について私の訪問体験をふまえつつ少々ご紹介できればと思います。
Bauhaus(バウハウス)
デッサウのバウハウス校
ドイツ人「どうしてドイツに来たの?」
私「バウハウスのデザインを見てみたいと思って来ました。」
ドイツ人「バウハウス・・・・??わざわざなんで??」
今のドイツ人にバウハウスのデザインを見に来たというと半数近くが怪訝な顔をします(笑)
それもそのはず、今日のドイツ人にとってのバウハウスは100年近く前の、かの有名なバウハウスではなく、身近なところにたくさんあって、DIY好きのドイツ人を満足させるホームセンターのバウハウスを思い浮かべるからです。(著作権とか商標とかないのかしら・・・?)
そうはいっても[デッサウとヴァイマールのバウハウスとその関連遺産群]として世界遺産にもなっていますし、ドイツの生活の至る所にバウハウスの考えやモダンデザインは溶け込んでいます。
100年近く経った今日でさえ通用する古びないデザイン力には本当に感銘を受けます。
(生徒の宿舎の階段)
Unité d’Habitation(ユニテ・ダビタシオン)
ユニテ・ダビタシオン外観・ピロティ
2016年に[ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献]として世界遺産に登録された、 ユニテ・ダビタシオンですが、実は内部にホテルがはいっており誰でも泊まれます。 私が泊まった時は世界遺産になる前でしたが、1部屋1泊70ユーロくらい(日本円で1万円弱)~でした。 ホテルに泊まると、屋上庭園もピロティも見たい放題、散策したい放題です。
現代の集合住宅の基礎ともいわれているものですが、建築から70年以上も経っているのに 修繕を重ねながら今なお使用されており、保育園、郵便局、オフィスなども入っています。
ユニテ・ダビタシオン 屋上庭園
住宅ストックの活用が課題とされている日本において、古びないデザイン力や修繕を重ねながらも次世代へ引き継いでいくという姿勢はサスティナブル社会の在り方の一つのお手本となるかもしれません。 この体験を仕事として活かせるようにあと約1年半しっかり学んでいきたいと思います。
福岡校 インテリアコーディネーター専門科 柳瀬