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東京校|インテリアコーディネーター試験について

投稿日:2017/07/21(Fri) 投稿者:在校生

こんにちは。
IC専門科基礎課程1Bクラスの東(あずま)と申します。実はワタクシ、ブログなど書かせて頂くのは初めてでかなり緊張しております。今回お話をいただきまして、話題についてかなり悩みましたが、ちょうどこのところ多く質問を受ける話題があります。

ズバリ「インテリアコーディネーター試験」です。
勉強したのは3年前と少し前の話になりますが、アラフォーの専業主婦が知識ゼロから初めて、なんと合格しました…。某スクールが「合格体験記」を出していまして、私の書いた文章もヘン顔の写真入りで掲載されています。
(「写真掲載不可」に○つけたのに…)

捨てようかどうしようか迷ったコレですが、今こそ使う時が来ました。
これを参考に試験がどういうものか、効果的な勉強方法とは、といったお話をまとめてみました。長くなってしまうのですが、事務局から「長くなる分にはかまわない」とOKをいただきましたので、遠慮なく…^^;

1. インテリアコーディネーター試験についての概要

この試験はカタカナ表記ですが、内容は「二級建築士」の一歩手前とかなり難易度の高いものです。体験記から一部「言い得て妙」な表現を抜粋すると「半端な気持ちでは合格しません。」

私も勉強量は大学入試をも上回ったのではないかと思います。”インテリア”と言うと「ファッション性重視の生活様式」のように聞こえますが、”インテリアコーディネーター”となると、「他人様の生活をお任せ頂く責任重大なプロ職人」になってしまうんだと気が引き締まるほど、難しい内容です。
のっけから硬くなってしまったので、ほぐしながら筆を進めます。

私は1次は1回で通過しましたが、2次は1浪しました。できればこれは避けたいパターンです。モチベーションを維持するのが大変です。
この間、ライフスタイルを扱うある店舗で販売員をしていたのですが、店長が私よりもひとまわり年下のいわゆる「オシャレ男子」で、インテリアに全く理解がないどころか(店長なのに、ですよ(-。-;)トラブルが多いこの部門をむしろ憎んでいたくらいだったので、私にとってはこの労働環境は針のムシロでした。

「もうインテリアはやめて、楽で利益率が高い衣服部門に鞍替えしようかな…」なんて本気で思って、一度はもうインテリアコーディネーター試験は諦めてしまったほどです。

なので、遠慮なく一発合格を狙うことをおすすめします。当時の記憶を頼りに勉強方法を吟味してみましたので、自信満々「どなたでも楽々合格が可能」な勉強方法がお伝えできると確信しております。

2. 1次試験の効果的な勉強方法

(これは以前のものですが、今でもテキストはこの分厚さです。)

1次はマークシート方式によるテストですが、出題範囲が広域で誰もが最初は「こんなの全部覚えるのムリ!」と思われるでしょうが、丸暗記して全問正解を狙ってください。
というのは合格ラインがなく、上位2〜30%周辺が合格、という線引きだからです。
(今は変わっているかもしれません)

私は試験終了直後は「どうしても2問だけわからなかった」と思っていました。ところが実際は5〜6問不正解だったようで、”アルバトロス”どころか”バーディ”すら逃して焦りました。
結果は合格だったので一安心したものの、本番は思ったよりできないものなので、全範囲丸暗記でも「脳のストレージ無駄使い」ということはありません。

では初学者がどうやって、こんなに大量の専門知識を覚えていくのでしょうか。
そのポイントを3つに絞って言いますと

・過去問題集を徹底的に研究し、全体を3回繰り返す。
・テキストは五感をフル活用して覚える。
・模試を受験して試験に慣れておくのと同時に、D判定にショックを受ける。

1つめの過去問題集ですが、私は出版社のまわし者ではありませんが購入必須です。極論を言うとこの過去問だけでも、記憶力に自信があれば1次は合格できます。(ただしその勉強方法でこの先役に立つのかどうかは私は明言しません…)
そして解くのは3回まで、それが終わったら一問一答形式に切り替えると良いようです。私は問題集は買わず、常に頭の中で「基礎は下から割ぐり石…」、「キッチンの高さ…カウンターは…」と自問自答を繰り返しました。2つめのテキストを使用した試験範囲の勉強法ですが、
自分に合った勉強法を早めに確立することをおすすめします。
前述の合格体験記より例を挙げると

・テキストの内容を自分の言葉に直して書き出したノートを作った(私)。
・書くと覚えられないからテキストを黙読した。
・口に出さないと覚えられないから読み上げた。
・椅子や構造材の写真を集めて自分仕様の資料集を作った。
・単語帳、カードを作って持ち歩いた。
・写真入りの年表を作って部屋に貼っていた。
・(そのスクールの)講義の内容を録音して通勤中に聞いていた。
・ホームセンターなどで木材や金物を実際に見て回った。


などなど。
読んでいるだけでも合格者の皆さんの熱い鼻息で吹き飛ばされそうになります。

(さらに手帳にも覚え書きを作り、持ち歩いていました。)

私も家具のサイズを測りまくったり、ホームセンターやショールームを回ったり、テキストの内容を実体験に落とし込む作業をコツコツとやったものです。各ホームセンターの本店はプロ向けの展示に力が入っていますから、行ってみるのは非常にお勧めです。

これが時間の無駄なようで、実は効果大です。
年をとればとるほど、左脳だけでなく右脳も使わないと脳ストレージからの記憶取り出しは難しくなりますから面倒くさがらず、是非イメージ化作業をやってみてください。

3つめの模試ですが、全く気が進みませんでしたが2回受験しました。ところがこの模試ほど強烈に五感に訴えかける体験はありません。どうぞ遠慮なく、高い受験料を払った上で鼻歌まじりに勉強不足のまま試験会場に赴いてみてください。当たり前ですが結果は容赦なく「D判定(合格の可能性ほとんどなし)」。

頭が「ガーン」となります。これが最も効きます。
カチカチ山のタヌキさんさながら、お尻に火がついたように毎日猛勉強します。

すると、なんとですね、あの難解で膨大な試験範囲の内容が面白いように頭に入っていくのです。
言い訳して作らなかった勉強時間があれよあれよとできていきます。
実はこの模試、実際より難しめです。ですから本試験が簡単に感じてスラスラ解けてしまいます。
最低この3点をクリアすれば、誰でも1次は楽々通過できると思います。
大変そうに見えるかもしれないのですが、本当にインテリアが好きなら覚えていくうちに勉強が楽しくなっていくはずです。

3. 2次試験に対する心構え

(2次対策のお役立ちアイテム)

2次試験の本番は学芸会の主役級に緊張しますから、覚悟して臨んでください。
私も2次をクリアして初めて、なぜこの試験の合格者がここまで評価されるか、ようやくわかりました。
運も実力も人並み以上に必要になります。
普段から恨みは買わない、ゴミは気付いたら拾う、混雑した車内では高齢者に席を譲る、など「隠徳」を積んでおくことも大事かもしれません。(←冗談です)

内容は「論文とプレゼンテーション」、これつまり論文と製図です。
勉強方法がガラっと変わるところで脱力しそうですが、しない集中力が必要です。(私は切れましたが。)1次合格で「ヤッター」の勢いのまま2次の勉強につなげている方ほど一発合格しています。

こちらはかなりコツがいる試験なので、お伝えしたい注意点は山ほどあるのですがスペースの都合上、涙をのんでポイントを3つに絞りますと、

・各スクールで開講されている”2次試験対策講座”を受講する
・論文・製図ともに過去問を購入し、9月からは毎日製図練習する
・制限時間を念頭に置いて練習する

「何だよ…」とがっかりされてしまうような3点ですが、これについては一度細かく書き出してみたら画面がトイレットペーパーみたいになってしまったので、簡略版でご容赦ください。
(すでになってますね…ー ー;)

2次は1次と違い、初学者は独学での通過はかなり難しいと思ってください。
かくいう私も1年目は予算の都合上独学になってしまいましたが、無残にも敗退しました。
1つめについてはこれ以上説明の余地はありません。「大学で建築の勉強をした」という方も、さすがに2次対策として私が通った某スクールの直前講座に通われたそうです。

2つめについて言いますと、1次合格発表後の10月からでは、本番時に着彩まで完了して見直す時間を作るのは難しいのではと思います。
(実際、私が時間内に完成できるようになったのは本番1週間前です。)
アカデミーの生徒さんは特に注意して頂きたいです。授業でやる製図や着彩と全く違います。

(↑50枚以上は描きましたが100枚いきたいところです。)

この勉強の1/3くらいは色鉛筆の使い方で、直前まで色を再選択するなど見栄えを良くすることに気を使いました。過去問とともに予想問題集も発売されています。
予想問題はパースやアイソメが多くかなり難しいですが、確実に力がつきます。
私が言うまでもないことですが、1枚でも多く書いた方の勝ちです。

論文は過去問だけで十分対応可能ですが、「字を綺麗に書く」「字数が余りすぎないよう気をつける」ことには特に注意です。こんなことで不合格になることが実際あるそうです。3つめの制限時間ですが、これが実は超重要事項です。
私は2次の模試を受けましたが、全く時間通りにできず、またしても「D判定」でした。(ただし、2次の模試は1次ほど効果的ではないため、受けなくても大丈夫です。)
なので本番前日に時間配分のプランを練りに練り、試験本番は開始とともにまず問題用紙に「論文 50分」「問題読み 5分」「プランニング 15分」…などと細かい時間割を書き出し、その通りに実行しました。

「そこまで?」と思われるかもしれませんが、それほど2次試験は緊張します。
「手が震えて最初の線が描けなかった」という記述が目立ちますが、私もそうでした。
その震える手を押さえる力まで必要になりますから(本当です)、体調も万全にしていかないと、ただでさえ高い難易度が更に上がります。
(ダッシュでの会場入りも自爆行為ですからやめてください。)

でも時間割表があれば
「プランニングで5分オーバーしたけど、見直しの5分を充当して着彩をスピードアップしよう」などともう一人の冷静な自分をキープすることができます。お守りでもいいんですけど、こっちの方が絶対頼りになります。

2次試験終了後は、出産直後に次ぐ人生2度目の疲労感を味わいました。つくづく「若い頃に受けておけばよかったなぁ〜」と思ったほどです。

4. 試験を終えてみた率直な感想

(2次の合格通知は封書で届きます=ハガキは不合格)

念願の合格通知を手にした時は、嬉しいというより
「やっと終わった…´д` ;」という解放感しか得られませんでした。
これ一発合格だったら絶対「ヤッター!! ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆」です。
顔文字に差がでますから、何が何でも一発合格狙ってください。

1Bクラス担任の先生は、アカデミー1年生の時に合格したそうですが、
私にはとてもとてもそんな離れ業はできません。
アカデミーの卒業生さんってすごい方ばっかりなんですね…
販売員のまま衣服部門に鞍替えしていたら、絶対お会いできなかったので、退職してアカデミーに来て本当に良かったと思っています。

以上大変長くなりまして失礼いたしました。
全部読まれる方は少ないと思いますが、もしいらしたらお礼として、最後に私がなけなしの時間とお金をかけて探し当てた「珠玉の言葉」をプレゼント致します。

「成功する人というのは全体の20%しかいません。
 そういう人は、誰もが面倒臭いと思ってやらないようなことを、
 コツコツと続けているんです。」

読んでいただきどうもありがとうございました。

インテリアコーディネーター専門科1Bクラス 東