行動範囲を広げるきっかけ

こんにちは。ガーデニングプランナー科の黒岩です。

ガーデニングの仕事について知識ゼロから当科へ入学しました。次々と新しい講義になる度に、自分にとって初めて学ぶ内容のことばかりで、幅広い知識習得の必要性を日々感じています。

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まず、プランツファイルの作成に当たっては、身近にある樹木や草花に対して自分が如何に無関心だったかと気づかされました。いつもそれらの樹木等の前を通っているのに、名前も知らないままでした。今回、色々な樹木や草花について写真を撮って全体だけでなくパーツで見て名前や特徴等を調べたことで、普段歩きながら街路樹や住宅の植込みなどにも注目する習慣がつき、新しい発見を楽しめるようになってきました。ただ樹木や草花の種類は膨大で、なかなか判明に至らないこともありますが、徐々にファイルを増やしていきたいと思います。

また、今までバラ園などの花のある華やかな庭が好きで、あまり花のない日本庭園へ出向くことはほとんどありませんでしたが、「和風庭園」の講義で、和風の庭に使われている石材には産地別に用途も様々で、貴重な石もあることを学び、一転「石」に注目してみたくなりました。

清澄庭園では本物の色々な石を見られるとの先生のお話で、まず清澄庭園へ行ってみました。入って少し歩き進む毎に石が配置されており、その大きさや種類の豊富さ、その存在感に驚きました。置かれている石(景石)が見えている部分はその石全体の3分の1程度だそうです(ガイドさんのお話)。巨大な名石の鑑賞したい部分だけを地表に出してあとは埋めているのですね。

今や入手困難な「伊予青石」「佐渡赤玉石」も据えられており、これらのような貴重な名石の数々が野外に置かれているのを間近で見られること自体、貴重なことだと改めて感じました。

清澄庭園のガイドブックには「財閥が築いた名石の庭」「巨岩と老樹の庭に憧れた彌太郎は、名石があると聞けば人を派して日本全国から石を収集し…」と記されており、三菱創始者の岩崎彌太郎氏のおかげで、日本各地の名石をここで手軽に鑑賞できるようになったのですね。

石のことではありませんが、清澄庭園を歩いていて、ここでしか体験できないのではないかと思ったのが、大泉水の中の島へ渡る橋です(写真下)。土台は木で表面には土が敷かれているので踏んだ感じがよく、橋の両サイドの草の緑は中の島に自然につながる景色となり、こんな素敵な橋は初めて渡りました。

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東京都内にある9つの都立庭園のうち4庭園が岩崎家一族の所有だったとのことで、あと3庭園(六義園、旧岩崎邸庭園、殿ヶ谷戸庭園)にも石を見に行ってみました。

六義園は、荒廃していた江戸時代の大名庭園を彌太郎氏が清澄庭園と同時期に取得し、往時の美しさに修復したと記されています(ガイドブックより)。清澄庭園ほどの数の名石はありませんでしたが、「佐渡赤玉石」は見つけただけでも4つは置かれていました。写真の赤石は二本の赤松の間に見えるように配置され、赤松を引き立てているようでした。

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次に旧岩崎邸庭園。こちらは洋館が有名ですが、完成当時併置されていた広大な規模の和館はほとんど残っておらず、当時和館内にあった灯篭や景石は樹林内に無秩序に放置されていました。残った和館の前の沓脱石、踏段石には巨大な石が使われていたのが見られました。

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最後に、殿ヶ谷戸庭園は彦彌太氏が完成させた国分寺別邸跡地で、この庭には約300本のモッコクと深まる秋を彩る約190本のイロハモミジが植えられています(ガイドさんのお話)。整然と並んだモッコクにはとても上品で落ち着いた和の雰囲気を感じました。

この庭には孟宗竹の林とその前の斜面を富士山の溶岩で土留めした小径があり、その溶岩のジワジワ感が特徴ある小径をつくっていました。

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その先には(初めて見た)レンゲショウマが咲いていました。

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残りの都立庭園にも近々に行こうと思っています。当科へ通わなければ日本庭園に興味も持たなかったかもしれません。今後も今まで向けたことのなかった分野へ興味の対象や行動範囲を広げて行きたいと思います。

ガーデニングプランナー科 黒岩